「もとや」復活、住民どっと 輪島・町野唯一のスーパー豪雨に負けず「ここに店ないとだめや」
奥能登豪雨で被災した輪島市町野町粟蔵の「もとやスーパー」は30日、品ぞろえを元に戻し「復活オープン」した。町野地区唯一のスーパーの復活を待ちわびていた大勢の住民が訪れ、商品に手を伸ばした。 店内には肉や魚、野菜、おかずなどが所狭しと並べられ、地震前とほぼ同じ約1500品目がそろえられた。町野町徳内谷内の中谷内富子さん(70)は「再開してもらえてありがたい。ここに店がないとだめや」と笑顔を見せた。 協賛企業の支援によるオープンセレモニーやイベントも開かれた。店主の本谷一知さん(46)は「いろんな方々の支援でここまで来ることができた。みんなでこの町をつくっていきたい」とあいさつした。 スーパーは元日の能登半島地震後も休まずに営業を続けていたが、9月の豪雨で濁流や大量の流木が店に流れ込み、休業を余儀なくされた。ボランティアの支援も受けながら片付けを進め、11月11日には店内の一角に商品を並べ、仮営業を再開していた。1日からは当面の間、日の出から日没まで無休で営業する。