【宝塚記念】「不良馬場」になった場合は荒れるのか? 過去データから導き出す〝傾向〟と〝対策〟
[GⅠ宝塚記念=2024年6月23日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外2200メートル] 雨は避けられそうもない23日の宝塚記念(京都芝外2200メートル)。問題はどれぐらい雨が降って、どれぐらい馬場が悪化するか、だ。 22日夕方の天気予報によれば、京都競馬場は22日18時以降に強い雨となり、深夜にも降水量20ミリメートル以上の強い雨が3時間ほど降る予報となっている。レースが行われる明朝以降も、常に傘マークがついている状況だ。 もしも23日の雨量が相当なものになって不良馬場で宝塚記念が施行となれば、芝GⅠとしては2023年の高松宮記念以来となる。果たして、よく言われるように馬場がグチャグチャの不良になればそれだけ大荒れする可能性は高まるのだろうか? 過去のデータから見ると、それは微妙なところだ。1984年のグレード制度導入以降、平地の芝GⅠが「不良」で行われたケースは15回あったが、うち半数を超える8回で1番人気が勝っている。大穴の激勝は前記、23年の高松宮記念(12番人気のファストフォースがV)だけで、そのほかは、1番人気が勝てなかった時も、2番人気=1勝、3番人気=4勝、5番人気=1勝と大荒れはしていない。 ならば、今年も順当に収まるのか? ただし、気をつけなければいけないのは、前記1番人気が勝った8回でも、そのうち6回は2、3着どちらか、また両方で単勝2桁人気の馬が絡んでいた点だ(2桁人気馬が2、3着両方を占めたのは2回)。 強い1番人気がきっちり結果を出しても、ヒモ荒れは十分ある。これが不良となった時のGⅠのヒントかもしれない。
東スポ競馬編集部