有本さん父「年齢的に限界」 生存信じ拉致問題パネル展へ
兵庫県警本部で開催中の北朝鮮による日本人拉致問題のパネル展に10日、神戸市出身で英国留学中の1983年に拉致された有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さん(96)が訪れた。「年齢的に限界が来ている」としながら、恵子さんについて「向こうで生きている」と繰り返し訴えた。 パネル展は10~16日の「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」に合わせて開催。兵庫県に関係する拉致被害者や特定失踪者計29人の顔写真や失踪当時の状況を紹介している。 車いすで訪れた明弘さんは恵子さんのパネルをじっくりと見つめてから記者団の取材に応じ、問題解決に向け米国のトランプ次期大統領の手腕に期待感を示した。