「繁忙期だけ残業きついから」と言われて入社したけど、一年中残業がある場合どうしたらいい?残業時間の上限って?
1日1時間の残業を1年間続けた場合
次に1日1時間の残業が毎日発生した場合、1年間でどのくらいの時間を消費して、どのくらいの残業代が得られるかを紹介します。計算で用いる労働日数や割増賃金率、1時間当たりの賃金は以下のように仮定します。 ・1ヶ月の労働日数:20日 ・割増賃金率:25% ・1時間当たりの賃金:1500円 ◆消費した時間数 まずは、1日1時間の残業が1年間続いた場合の消費時間数をみていきましょう。 ・20日/月×1時間×12ヶ月=240時間/年 1年間で240時間、つまり10日分の残業をしていることが分かります。 ◆得られる残業代 残業した場合の残業代の金額を計算します。 ・1500円/時×1.25×1時間=1875円/日 ・1875円/日×20日=3万7500円/月 ・3万7500円/月×12ヶ月=45万円/年 毎日1時間残業した場合、年間で45万円の残業代が発生することが分かりました。残業代分賃金は増えますが、その分自分の時間が失われてしまい、残業時間が長くなるほど健康上のリスクも考えられます。 時間外労働の上限を超えていない場合でも残業が多いと感じたら、上司や会社の窓口などに相談してみましょう。
一年中残業があっても時間外労働の上限規制内であれば違法ではない
もし一年中残業が発生していても、労働基準法で定められている時間外労働の範囲内であれば、違法とはいえません。しかし、慢性的な残業はプライベートな時間が失われたり、疲労から健康面で問題が起きたりするなどさまざまなリスクがあります。 そのため、労働基準法の上限内であっても、自身の生活に支障をきたすようであれば、会社の窓口への相談や転職なども検討するとよいでしょう。 出典 厚生労働省 時間外労働の上限規制 わかりやすい解説 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部