「猫つきマンション」って何? “殺処分”猫たちの救世主になれるか
現在、「猫つきマンション」は約80戸。猫の入居実績は10頭余りで、今のところ“返却”は一件もない。ただ、「注目度の割には成果が上がっているとはいえない」と山本代表は言う。そうした中で、5~10頭ほどの猫と住民が共同生活をする「猫つきシェアハウス」が、7月から新たにスタートする。猫の世話をする専門の管理人を置き、猫たちは「猫ドア」を通じて各個室と共同スペースを自由に行き来する形になるという。 「病気を抱えた猫や高齢猫を預かってくれる方がいれば、本当に嬉しく思います」と山本代表は訴える。「足りないのは愛情ではなくシステムです」。この新たなシステムが、不幸な猫たちの救世主になることを期待せずにはいられない。 (内村コースケ/フォトジャーナリスト)