温かな明かりに照らされる境内＝丹波篠山市波々伯部

　「丹波の祇園さん」として親しまれる波々伯部（ほうかべ）神社（兵庫県丹波篠山市波々伯部）で９月２８日、「万灯会」が執り行われた。約２千の灯明がともされ、地元住民らが家内安全や健康、五穀豊穣（ほうじょう）を祈った。 【写真】締め込み姿でもスマホ落とさない!専用ポーチ 　１８８８（明治２１）年から続く伝統行事。周辺８集落から出る世話人により守り継がれている。 　灯芯を据え、菜種油を注いだ皿が境内に整然と並べられ、神事の後、神火が移された。灯明には献灯した住民や地域の企業の名札が添えられ、訪れた人たちは自分や家族の名前を探して炎に見入っていた。 　谷口圭子さん（６０）＝丹波市柏原町見長＝は、夫の正一さん（６２）と家族４世代の灯明を見に参拝。温かな火の光に「離れていても家族一緒にいるようで心がほっこりとする」と話し、「また１年、みんな元気で幸せに過ごせる日々にしたいですね」とほほ笑んだ。（秋山亮太）