曙さん、歌で送る告別式 家族と親族がハワイの歌「アロハ・オエ」 故郷ハワイでの散骨も
大相撲の元横綱・曙で、4月上旬に心不全のため54歳で死去した曙太郎さんの葬儀・告別式が15日、東京・羽村市の斎場で営まれ、約100人が別れを惜しんだ。緑のアロハシャツをまとった曙さんのひつぎは、2人の息子、生前親交が深い関係者によって霊きゅう車まで運ばれ、歌手・カーラニ・ポーマイヘアラニ氏(75)の独唱で送り出された。歌には「神様の子どもになる。神様よろしくという意味がある」と同氏は明かした。 告別式では、家族と親族が輪になってハワイの歌「アロハ・オエ」を歌った。家族が身につけていた帽子や、元付け人一同の寄せ書きを東関親方(元小結・高見盛)がひつぎに納めた。クリスティーン麗子夫人は「アイ・ラブ・ユー、ミス・ユー(愛してる。そして寂しいよ)」と最後の言葉をかけ、「横綱は本当によく頑張りました。寂しいけれど、これから家族で頑張ります」と参列者にあいさつした。 遺骨の半分は日本で管理し、もう半分は遺灰にして故郷ハワイの海に散骨する。16年夏を最後に帰郷していなかった曙さんは闘病中、「ハワイに帰りたい」とこぼしていたという。同夫人は「いまはそばにいてほしい」と、しばらく都内の自宅に安置する考え。改めてお別れ会などをする予定はないという。(山田 豊)
報知新聞社