石川からの鮮魚は入荷できず…初競りにも能登半島地震の影響「北陸の商品に依存多い名古屋は相場高くなる」
1月5日、名古屋市熱田区の中央卸売市場では、初競りが行われましたが、ここでも能登半島地震による影響がありました。 【動画で見る】石川からの鮮魚は入荷できず…初競りにも能登半島地震の影響「北陸の商品に依存多い名古屋は相場高くなる」 熱田区の中央卸売市場で5日、2024年初めての競り「初市」が開かれました。
並ぶのは、宮城県などで水揚げされたマグロ・198本、数は去年2023年に比べて80本増えていましたが、輸送費の高騰に加えて、時化(しけ)で漁に出ても獲れない状況が続いた影響で、相場が上がっているといいます。
2023年の最高値は約106万円で競り落とされた「本マグロ」でしたが、2024年の最高値は青森県の大間(おおま)で水揚げされた150キロの「本マグロ」で、2023年の倍近い、約202万円で競り落とされました。
競り落とした仲卸業者: 「緊張しましたね。1本しか大間の入荷がないって聞いていたので、バイヤーさんと話しながらなんとかうまくいって良かったかなと」 競り落とされたマグロは、東海3県のアピタを中心に、5日から店頭で販売されているということです。
2024年も無事に取引が始まりましたが、能登半島地震の影響もありました。 仲卸業者: 「弊社のお客さんでも北陸のブリという注文はいただいているんですけど、残念ながら入荷はゼロでしたので」 例年この時期は、寒ブリをはじめ、サワラ・サゴシ・イワシなど、石川県からの鮮魚が並ぶそうですが、地震の影響で2024年は1匹も入荷できなかったといいます。
北陸地方の鮮魚は、富山県からごくわずかですが並んでいました。 仲卸業者: 「石川県が12月はずっと(獲れる量が)多かったので、例年になく豊漁だったんですけど、それだけに今回の震災の影響は計り知れないものがありますよね」 その影響は私たちの食卓にも及びそうです。 仲卸業者: 「名古屋は北陸の商品に依存している部分が多いので相場的に高くなるのは間違いないと思います。基本的に氷がないと魚って出荷ができないので、まず断水・停電、その辺の影響がもろに出ているので、年内引きずってしまうかもしれないですね」 2024年1月5日放送