エイジアン・ダブ・ファウンデーション、結成30周年記念アルバムを発表 イギー・ポップ参加の「No Fun」公開
インド・バングラデシュ系の移民を中心に英ロンドンで結成され、ロックとダブを掛け合わせたヘヴィなサウンドと一貫したポリティカルなメッセージで人気を得てきたエイジアン・ダブ・ファウンデーション(Asian Dub Foundation)が、結成30周年記念アルバム『94-Now: Collaborations』を12月13日(金)にリリースすることが決定。アルバムよりイギー・ポップ参加の「No Fun」が公開されています。 自分たちのルーツ・ミュージックそしてコミュニティに根づきながらバングラ、ジャングル、ダブなどの刺激的なリズムを駆って痛烈な社会風刺とともに自由や平等を訴え続け、多彩なリズム、メロディ、メッセージなど驚異の情報量を1曲の中に詰め込み目まぐるしく急展開させた楽曲で人気を博すエイジアン・ダブ・ファウンデイション(以下ADF)。彼らの物語は、90年代初頭、イースト・ロンドンにある彼らの精神的拠点〈コミュニティー・ミュージック〉での音楽ワークショップから始まりました。このユニークな背景は、彼らのサウンドと教育的な志の両方を形成し、彼ら自身の組織“ADFエデュケーション (ADFED)” の立ち上げ、さらに不正な裁判に苦しむ人々のためのキャンペーンを扇動するなどの行動につながっていきます。 90年代半ばには、唯一無二のパワフルなパフォーマンスで、ライヴ・バンドとしての確固たる評価を確立。レコーディングでは、レディオヘッドのエド・オブライエン、シネイド・オコナー、イギー・ポップ、エイドリアン・シャーウッド、パブリック・エネミーのチャックDらともコラボレートしています。 今回リリースが発表された『94-Now: Collaborations』には、イギー・ポップを迎えた「No Fun」をはじめ、シネイド・オコナーとレディオヘッドのエド・オブライエンの2人が参加した「1000 Mirrors」、プライマル・スクリームが参加した「Free Satpal Ram」のブレンダン・リンチ・ミックス・ヴァージョン、パブリック・エナミーのチャックD参加の「Black Steel in the Hour of Chaos」、さらに日本からはオーディオ・アクティヴが参加した「Collective Mode」、リクル・マイとドライ&ヘビーが参加した「Raj Antique Store」などが収録され、音源はすべて30周年記念盤用にリマスターおよびリワークされています。また、国内盤にはアーティストによる各曲解説と解説書が封入されます。