「めちゃくちゃ痛い」「生徒の接し方に変化が出る」教職員が生理痛を体験
教職員に生理に関する理解を深めてもらおうと福岡市の中高一貫校で生理痛の体験会が行われました。 【写真で見る】教職員が生理痛を体験 22日、福岡市城南区の中村学園女子中学・高校で行われた「生理痛体験会」には教職員の男女およそ70人が参加しました。 これは、生理に関する教職員の理解を深め、生徒たちが相談しやすい環境を作ろうと今回初めて教職員研修に取り入れられました。 ■ナプキンの付け方・付け心地は? まずは実際にナプキンを手に取り、付け方を学びます。 女性参加者「こうやって開けます。そしてショーツの上にのせて外れないように羽根で固定してください」 男性参加者「これ前後ある?」 女性参加者「こっちが前ですね」 実際に付けてみてその感覚を体感します。 男性参加者「ゴワゴワ感がすごい。違和感しかないですね。これを一日中付けておくのは厳しいですね。」 男性参加者「やっぱり違和感はあります。大変だなというのを実感します。」 ■生理痛を体験 痛みは3段階 次は下腹部に低周波を流し生理痛の痛みを再現する機器を装着。痛みは強・中・弱の3段階。 機器の製作会社によると女性の約8割は生理中に強の痛みを感じるということです。 授業を想定して痛みを体感しながらクロスワードや塗り絵などの作業も行います。 男性参加者「あーやばい!これでも弱ですか」「強は作業が頭に入らない」 男性参加者「シンプルにめちゃくちゃ痛い。生徒の痛みや身体の変化に寛容になる必要があると改めて思いました。」 男性参加者「これは大変。女性は大事にしないと」 男性参加者「ぎゅーって下腹部を揉まれている感じ」 男性体育教師「女性を尊敬します。大変ですね。今まではそういうのが身にしみて分からなかったんですけど、今回こういういい体験ができて、生徒の接し方とかに変化が出ると思います。」 ■女性たちは「個人差」を実感 一方、参加した女性教職員はそれぞれの生理痛の悩みを話すきっかけになった他 個人差があることを改めて実感したといいます。 女性参加者「私は強より痛いです。この程度の痛みは全然大丈夫。」 女性参加者「私たちはこれでずっと立って指導しているんですよ。これが3日4日続くんです。私は強よりもっと痛い」 女性参加者「私は生理痛が比較的軽い方なので改めて個人差があるものだと実感しました。」 この生理痛体験会を主催したのは福岡市の医薬品卸売販売会社です。 アトル イノベーション推進室 長谷川洋子 薬剤師 「生理の悩みを抱えている思春期の子たちはたくさんいます。痛いのが当たり前と思い込んでいる子たちがいて、相談できる環境や場所をたくさん提供できていないという現状があると思います。保護者以外に相談できる場所として学校が思春期の子たちと一番接する場所だと思うので、身近にいる大人の中で先生たちのご協力というのは何よりも大事だと思う」 参加した男性教職員の多くが「想像よりかなり痛く不快」と驚いた生理痛体験会。 今後は県内の他の学校でも実施していく方針だということです。
RKB毎日放送