【特集】空から命懸けで救助する警察の"レンジャー部隊" 厳しい訓練に挑む新人隊員に密着 《新潟》
山で遭難したときの救助などヘリコプターで空から救助にあたる警察の精鋭“レンジャー部隊”についてです。 【特集】命がけの救助へ“レンジャー部隊” 7人の新人隊員 過酷な訓練に密着 《新潟》 この春7人の隊員が新たに任命されました。命を懸けて救助に向かうため過酷な訓練に臨む新人隊員に密着しました。
■空から人命救助にあたる新潟県警機動隊レンジャー部隊に密着
上空から人命を救助する県警レンジャー部隊。一刻を争う緊急事態でも。 山岳遭難や災害現場で救助にあたる県警の“レンジャー部隊”。求められる強靭な体力と精神力……。 一人前の隊員になるため、過酷な訓練に臨む新人隊員に密着しました。
■7人の新人隊員が配属 晴れて憧れのレンジャー隊員になった新人隊員も
この春、新潟県警のレンジャー部隊に選ばれた7人の新人隊員。警察官になって4年目の富樫拓海隊員24歳です。交番勤務を経てこの春、夢だったレンジャー隊のスタートラインに立ちました。 【県警レンジャー部隊 富樫拓海隊員】 「警察になったときから、機動隊のレンジャー部隊に入ることが私の夢だったので、晴れてその念願だったレンジャー部隊になれてとても光栄に思っています」
■一か月間の訓練を経て一人前のレンジャーに 新人隊員への試練
レンジャー部隊として初めての訓練……。体力強化や救助の仕方など1か月の厳しい訓練を経て合格すれば山岳救助などの現場に出られます。この日は、担架やハーネスなどヘリコプターで救助する際の装備品の使い方を学びます。 担架を素早く組み立て救助に入る先輩に対し、なかなか組み立てられない新人の富樫隊員……先に作業を終えた先輩に対し富樫隊員は、作業に手間取ってしまいます。 救助完了までの時間差はおよそ1分半……。 さらに…… 「テンションをかけると、ほら、ここがかかっていない」 一分一秒を争うレンジャー隊員。ひとつのミスが大切な命にかかわる……。指導にも熱が入ります。 【指導担当の先輩隊員は】 「これでまた一からやると、今の実力だと倍の時間がかかる。それだけ救助する時間がなくなる。ヘリの燃料もなくなる。最悪ピックアップできませんでした。なんのために降りたのか」 「ミスするのはしょうがないけど、ミスに気づけないのが問題だから。一個一個正確に組み立てをやってください」 【富樫隊員】 「先輩の技術は、速くてなおかつとても的確に行っていて、いち早く先輩に追いつけるように私も一層努力していかなければいけない」