FA動向に注目も…宣言残留した歴代選手(5)イチロー以来のMVPも
オフシーズンに突入したプロ野球。ストーブリーグで大きな注目を集めるのが、フリーエージェント(FA)市場だ。今オフもすでに西川龍馬がオリックス、山﨑福也が日本ハム入りを決断した。一方で、権利を行使したものの、結果的にチームに残った選手も数多くいる。そこで今回は、FA宣言残留を決断した歴代選手を紹介する。
金子千尋(弌大)
出身:新潟県 投打:右投左打 身長/体重:180cm/77kg 生年月日:1983年11月8日 ドラフト:2004年ドラフト自由枠 最盛期は手の付けられないピッチングを披露した金子千尋(弌大)も、FA移籍を図った過去がある。 金子は、長野商業卒業後、社会人野球のトヨタ自動車でプレー。2004年ドラフト自由枠でオリックス・バファローズに入団すると、2008年に2桁勝利(10勝)を挙げるなど頭角を現した。 また、2010年には17勝をマークすると、2014年は16勝・199奪三振・防御率1.98と無双といえる数字を残した。 同年は最優秀防御率、最多勝のタイトルに加えて最優秀選手、沢村賞も受賞。オリックスからのシーズンMVP選出は日本一を達成した1996年、イチロー以来の快挙となった。また、オフにはメジャー挑戦の可能性があると報じられていた。 しかし、手術の影響でメジャー移籍を断念したうえ、国内FA権を行使したものの残留を決意。「優勝したいという気持ちが勝った」と結果的にはチーム愛を示した。 その後は2017年こそ2桁勝利(12勝)を挙げたが、翌年はけがもあり勝ち星を重ねられず、オフに自由契約に。その後は北海道日本ハムファイターズでプレーし、2022年限りでユニフォームを脱いだ。
ベースボールチャンネル編集部