多頭飼いのしつけは?指示しつけのギモンにプロが回答!
オスワリ、フセ、マッテなど飼い主さんの指示で行う「指示しつけ」。上手にできると暮らしやすくなるだけでなく、愛犬との絆も深まります。意思疎通にかかわるものだからこそ、疑問点はすっきり解決しておきましょう! しつけトレーナーの戸田美由紀先生に聞きました。 【写真】犬に何がダメかより、何をすべきか教えましょう
Q.愛犬が指示を聞きやすくなるほめ方を教えて!
A.女優気分で演技してみて 愛犬が指示を聞いてくれたときは、それが正解であることを伝えるためにも、大げさなぐらいにほめて。女優気分で思いっきりほめてみましょう。ただし愛犬を興奮させたくないシーンや困りごとをやめた直後などは落ち着いたトーンでほめるのが◎。
Q.犬に「ダメ」を伝える指示しつけはありますか?
A.何がダメかより、何をすべきか教えましょう 「犬は人のように複雑な言葉はわからないので、ダメと言われても、何がダメなのかは理解できません。何をしてほしいかを伝えたほうが確実なので、たとえばソファに上ったときは『オリテ』、入ってはいけない場所に入ったら『デテ』など、愛犬にしてほしい行動を指示しましょう」
Q.多頭飼いすると後輩犬のしつけがラクになるって本当ですか?
A.そんなことはありません 「あとから迎えた犬が先住犬のまねをすることはあるようですが、それでしつけがラクになるとは言えません。むしろそのぶん先住犬のしつけをしっかり行うことが重要なので、多頭飼いの判断は慎重に」
Q.10才を過ぎてから指示を聞かなくなった愛犬。年だからあきらめるべき?
A.あきらめるにはまだ早いかも 「最近は犬の平均寿命も延びているので、10才であきらめるのは早いかも。もしかしたら飼い主さんのほうが『年だからしかたない』と遠慮ぎみになっているかもしれません。病気の可能性もあるので、心配であればかかりつけ医に見てもらって原因を探って」 指示しつけにまつわる疑問を戸田先生に答えてもらいました。困ったときはその道のプロに頼るのも解決の近道になりますよ。 お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生 参考/「いぬのきもち」2022年2月号『しつけのギモン一問一答』 イラスト/泰間敬視 文/いぬのきもち編集室
いぬのきもちWeb編集室