百人一首かるた大会 小学生~大学生200人が〝畳の上の格闘技〟に歓声【山陽小野田】
子どもたちが世代を超えてかるたで友好の輪を広げようと、小・中・高・大連携の小倉百人一首かるた大会が8日、竜王中(小野雅弘校長)で開かれた。同校1年生と松原分校、本山と赤崎両小の6年生、小野田高と山口東京理科大のかるた部員ら約200人が対戦を通じて絆を強めた。 日本の伝統文化に理解を深めようと開いた。竜王中は競技かるたのクイーン、永世クイーンを輩出しており、日頃からかるた学習に力を入れている。2018年からは強豪校の小野田高かるた部のメンバーを招き、強くなるためのアドバイスを受けている。これに近隣の小学生、大学生も加わった。 12月に岡山県倉敷市で開かれる高校小倉百人一首かるた大会中国大会に出場する小野田高かるた部(藤永心夏部長)が活動を紹介。部員同士でデモンストレーションを披露した。上の句が読まれるや否や下の句の札を一瞬にして払ってみせた。勢いよく札が8㍍も飛んでいく様子に、小・中学生は〝畳の上の格闘技〟を実感していた。 引き続き、高校生と小・中学生が1対1で対決。高校生より先に札を取る小学生に、見守っていた友達や先生が「すごい!」と歓声を上げていた。 住田葵君(赤崎小)は「4年の時に初めて競技かるたに触れた。高校生相手に3枚も取れて大満足」と満面に笑みを浮かべた。 藤永部長は「競技のテクニックもさることながら、終了したら読み手に向かって頭を下げたりする礼儀の大切さも教えてあげることができた」と交流の意義を話した。