8月27日のオリックス戦で、2回無失点に抑えた尾形

　ソフトバンクの尾形崇斗投手（25）が、スタミナや持久力などの課題と向き合いながら、持ち味の真っすぐに磨きをかけている。「投げられる可能性がある限り、長いイニングでも勝負したい」と鼻息は荒い。 ■ルーキーのサヨナラ打に歓喜の輪【写真】 　昨季ウエスタン・リーグのセーブ王。今季は右肩のコンディション不良のため3月からリハビリ組で調整し、実戦復帰するまで約3カ月半かかったが、復帰戦で155キロを計測するなど成長ぶりを見せていた。 　1軍に昇格後に3試合投げたが、結果が出なかった。特に8月7日のロッテ戦（ZOZOマリン）では、1回2安打2失点。41球を要した。その反省もあって、降格後から回またぎに挑戦。「20球超えてからの投球はすごく大事にしている」と話す。 　松山秀明2軍監督も「真っすぐのボールはいい。ただ、球数が増えてくると、バランスがちょっと崩れてくる。40、50球投げられたらね。それが課題」と指摘する。 　8月13日のウエスタン・中日戦（タマスタ筑後）では、今季最多の3回58球を投げて1安打1失点。同27日のオリックス戦（タマスタ筑後）は2回40球を投げて無失点だった。 　長いイニングを投げる中で、四球を与えている試合が多い。「ボールの芯（中心）をたたけていない」と自己分析。「いろいろ考えても結局、自分のストレートを信じられない時はいいものが出ない。だから、どんなにボールが続こうとも、打たれようとも、自分のストレートを信じ続けることだけ」とうなずく。 　リハビリにいた頃、一緒に鍛えた松本晴は1軍で初勝利を挙げ、尾形を「憧れ」と慕う育成ドラフト2位ルーキーの宮里優吾＝東農大＝は2軍で投球している。それでも「自分のストレートを信じる。充実してマウンドを降りる」と強調。理想の投球を追い求めるため、腕を振り続ける。（浜口妙華） 【#OTTOホークスファーム情報】