「触らない痴漢」“匂いを嗅ぐ” “体を密着させる”… 被害を受けたらどう対処するべきか【弁護士解説】
対策は「まずは離れて距離を取る」
とはいうものの、入学や就職で新生活が始まることが多い春や、薄着になることが増えるこれからの季節は、痴漢のハイシーズン。 実際、女性がこのような「非接触系」の迷惑行為(みなし痴漢行為)に遭遇した場合、どう対処したらいいのか。 「場所を移動して離れるというのが第一ですね。それでも着いてくるようなら、ただ後ろに立たれたよりも問題にしやすいと思います。また、接触はまずいという意識があるから非接触でやっている人間が多いと思いますので、移動された時点であきらめる例も多い気がします。痴漢や盗撮をする人間は、臆病で反撃を恐れている人も多いんですよ」(杉山弁護士) 相手は、法の隙間をついてこの手の行為をしていることは間違いないのだが、この手のキモい行為に気付いたら、「まずは離れて距離を取る」ということが現実的にできうる最善策のようだ。 それでも毎日、近づいてくるなどの不審な行為が続いたら、取り締まることは容易ではないことは認識した上で、やはり、警察に相談するしかない。
中原 慶一