パリ五輪の暑さ対策のカギは「東京方式」、気温は「平年を上回る」とフランス気象局
「この問題が消えてなくなることはありません」
気温の上昇に伴って、競技の形式やルールも変える必要があるかもしれない。2014年にブラジルで開催されたサッカーのワールドカップでは、試合開始後45分のハーフタイムまで待つことなく、30分後に水分補給のための休憩を設けた。2022年のニューヨーク市トライアスロンでも、激しい暑さへの懸念から自転車と長距離走の距離が半分に短縮された。 世界の気温は上昇傾向にあり、特に夏のスポーツに関してはさらに思い切った変更が必要になってくるかもしれない。 イーソン氏とミンソン氏は、夏季オリンピックの開催時期を秋まで遅らせるか、または南半球での開催を検討しなければならない日が来るかもしれないと考えている。 「最終的には、良い解決策が出されることを期待しています。この問題が消えてなくなることはありませんから」と、イーソン氏は話す。
文=Shi En Kim/訳=荒井ハンナ