露の團四郎が「露の五郎」襲名「もの凄いプレッシャー。それでもうれしさが上回る」
上方落語の名跡、露の五郎を三代目として露の團四郎(69)が襲名することになり13日、大阪市北区の上方落語協会で会見を行った。 團四郎は「もの凄いプレッシャーはあります。それでもうれしさが上回る。師匠の名を継げる、こんなありがたいことはないな、と。頑張らなアカンと思いながら私なりの芸を続けさせて頂きたい」と力を込めた。 二代目は怪談噺、人情噺などを得意とし創作落語にも取り組んだ。2005年には上方落語の始祖の一人とされる露の五郎兵衛を二代目として襲名し09年に死去。團四郎は「師匠からは“こっちの芸を押しつけるんやない。お客さまの求めている芸をせえ”と言われたことが心に残っています。私も器用な人間ではないので、言われたことをマジメにコツコツと。いつもニコニコ、笑顔を大事にやっていきたい」と話した。 團四郎は福岡から大阪にやってきて1977年に先代に弟子入り。「私が一番手がかかったんじゃないでしょうか。福岡のなまりを直す。一言一言直して頂いた」と思い出を明かした。 一門を代表して露の都(68)は「師匠が亡くなって以来、寂しい思いをしてきましたが、落語界に“露の五郎”の看板が上がる、と思うとうれしい思いでいっぱい。團四郎くんらしく、朗らかで明るい新しい露の五郎に築き上げて欲しい」とエールを送った。 襲名披露は来年10月24日、桂文枝(81)らが出演し大阪・国立文楽劇場で行われる。