2つのプレッシャーと戦っていた吉本卓仁「いつもと違う変な緊張感」/久留米競輪G3
久留米競輪「開設75周年記念 第30回中野カップレース(GIII)」が23日、2日目を終えた。3日目の11R準決勝を走る吉本卓仁に話を聞いた。 二次予選9Rで犬伏湧也の仕掛けに懸命にくいさがった吉本卓仁。レース後は犬伏以上にヘトヘト顔で引きあげてきた。 「犬伏君が強過ぎて…。もうなんか、生殺し状態みたいな感じ。マーク戦だったのに、先行したみたいにキツかった。お尻が痛いですよ。これがタイトルを獲る、タイトルに近い選手なんだなって感じた。犬伏君と自分で凄く売れていたので、とりあえずホッとした」 3番手回りはあったが、番手は初めてだった犬伏の底知れぬパワーに脱帽するしかなかった。 それだけではない。まさかの一次予選敗退を喫した田中誠に続き、二次予選6Rでは坂本健太郎が準決勝行きを逃していた。 「おいおい、って感じでした(苦笑)。久留米のS1トリオで誰も準決勝に乗らないっていうのだけは避けたかったので、いつもと違う変な緊張感がありましたね。だから重かったなぁ」 最高の位置のようで、一瞬の隙も許されない犬伏の番手。そして地元S1戦士としての意地。2つの重圧に打ち勝って準決勝進出。今度は後輩の後藤大輝マークから、3年ぶりの地元記念優出を狙う。(netkeirin特派員)