独VWが国内3工場閉鎖を検討 安価な中国製EVの攻勢に直面
ウォルフスブルク、ドイツ、10月29日 (AP) ― ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンは、ドイツ国内の少なくとも3つの工場を閉鎖する意向を従業員代表に伝えた。労働評議会が10月28日、明らかにした 労働評議会のカバロ議長は、ウォルフスブルクのVW本社で行われた従業員との集会で、経営陣は他の事業所でも削減を計画しており、計画に抵抗することを約束したとドイツ通信が報じた。 「ドイツのすべてのVW工場がこの計画の影響を受け、安全な工場は一つもない」とカバロ議長は述べた。 これに対する経営陣からのコメントはない。 VWは9月初旬、自動車業界の逆風を受け、自国での工場閉鎖を排除することはできないとし、1994年以来実施されてきた2029年までの解雇禁止という雇用保護誓約を撤回しなければならないと述べた。 オリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は、欧州市場に参入してくる新たな競争相手、製造拠点としてのドイツの地位の悪化、そして"断固とした行動"の必要性を挙げた。 欧州の自動車メーカーは、安価な中国製電気自動車との競争激化に直面している。 VWは先月、同社の半期決算で、2026年までに100億ユーロ(約108億ドル)のコスト削減目標を達成できないとの見通しを示した。 VWはドイツ国内に約12万人の従業員を擁し、そのうちの6工場はウォルフスブルクを含む北部ニーダーザクセン州にある。 VWと労働組合の賃金交渉は30日に再開される予定。 (日本語翻訳・編集 アフロ)