【実刑判決】コロナ持続化給付金の不正受給 税理士に懲役5年「常習性認められ悪質」
新型コロナウイルス対策の持続化給付金をめぐり、不正受給を指南するなどして3000万円をだまし取った罪に問われた元税理士の男の裁判で、那覇地裁は男に懲役5年の実刑判決を言い渡しました。 (写真を見る)【実刑判決】コロナ持続化給付金の不正受給 税理士らに実刑判決「常習性認められ悪質」 裁判は元税理士の阪本和司被告(54)が、2020年5月から7月にかけて新型コロナの影響を受けた事業者を支援する国の「持続化給付金」3000万円を騙し取った詐欺の罪に問われているものです。 これまでの裁判で阪本被告は起訴された30件のうち、22件の起訴内容を認めています。 弁護側が執行猶予の判決を求めたのに対し、検察側は「給付金制度の根幹を揺るがす悪質な犯行」として懲役7年を求刑していました。 24日の判決で那覇地裁の小野裕信裁判長は、「高度な常習性が認められ、相当に悪質である」として起訴された30件のうち26件を認定し懲役5年の実刑判決を言い渡しました。 また、事件に関与していた元会社役員の野田潤一被告(57)に懲役4年6か月、妻の尚美被告(56)に懲役2年6か月の実刑判決が言い渡されています。 阪本被告や野田被告の弁護士らは控訴について今後検討するとしています。