【深ヨミ】櫻坂46『I want tomorrow to come』の販売動向を過去作と比較調査
2024年10月30日公開のBillboard Japan週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”(集計期間:2024年10月21日~10月27日)で初週559,181枚を売り上げて首位を獲得した櫻坂46『I want tomorrow to come』。 その他の画像 10月23日にリリースされた同作は櫻坂46の10thシングルで、前作『自業自得』に引き続き三期生・山下瞳月がセンターを務めている。表題曲の他に、三期生楽曲「本質的なこと」や選抜メンバーによる「TOKYO SNOW」などの楽曲が収録されており、初回仕様限定盤には5月に開催された【8th Single BACKS LIVE!!】の模様を収めたBlu-rayが付属する。 ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『I want tomorrow to come』の販売動向を調査する。図1()は、櫻坂46直近の5作、『I want tomorrow to come』と2024年6月リリースの9thシングル『自業自得』、2024年2月リリースの8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』、2023年10月リリースの7thシングル『承認欲求』、2023年6月リリースの6thシングル『Start over!』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、2024年に発売された全てのシングルの販売比率も全シングルとしてグラフに追加している。 グラフを見てみると、過去5作品は、関東地方での販売枚数が全国販売枚数の半数以上を占めていることがわかる。そして、特に前作シングル『自業自得』は、リリースされた6月に東京ドーム公演が開催された影響からか、関東地方が74.5%と、他作品と比較して突出した割合となっている。最新シングル『I want tomorrow to come』では、『自業自得』より前の作品に似た販売比率に戻った。全シングルと近い販売比率に戻ったとも言え、全国的な人気が継続していることが窺える。 図2()では、シングル過去作の初週と累計販売枚数を比較している。直近5作は全て初週ハーフミリオンを突破しており、安定した人気を維持していることが窺える。『I want tomorrow to come』は、櫻坂46として2020年12月にリリースされた1stシングル『Nobody's fault』以降で、2番目の初週売上枚数を達成している。別の見方で考えれば、コロナ以降で2番目の初週売上だったとも言えるだろう。加えて、シングルの販売枚数が増加傾向にあることも見て取れる。 『I want tomorrow to come』で改めて人気の高さを示した櫻坂46。まだリリースされたばかりの同曲だが、今後どれほどの伸びを見せてくれるのか、注目していきたい。