社長「テレビに出たい!」…企業のPR担当が、テレビ局へアプローチするための〈具体的な5ステップ〉【広報コンサルが解説】
未だに幅広い視聴者層を持つ「テレビ」は、自社のPRにも打ってつけでしょう。企業のPRでテレビ番組に出たい場合、どのような手順を取ればよいのでしょうか? 本記事では、広報コンサルタントの三上毅一氏による著書『広報のプロが教えるメディアのトリセツ』(中央経済社)から、企業の広報担当者がテレビ局へアプローチする方法について解説します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
テレビ局にアプローチをするには
テレビのリサーチ方法 テレビ離れが進んでいると言っても、報道後の影響力が大きいのは、やはりテレビです。そのため、著者のところにも「テレビ番組に出たい」と相談に来られる広報パーソンは非常に多いです。 そんなテレビのリサーチ方法も、基本的には新聞と同じです。報道ニュース番組、経済番組、情報番組、バラエティ番組、生活情報番組などから、まずは取り上げてもらいたい番組や、報道が獲得できそうなコーナーを探しましょう。 近年は民間放送や公共放送以外にも、「WOWOW」といった番組を見ることができるBS・CS放送や、J:COMなどが提供しているケーブルテレビと、チャンスが広がっています。
テレビ局へのアプローチ、3つのポイント
まずは早送りでターゲット番組をチェック もし社長が、「テレビ東京の『WBS』に出たい」と言ったら、まずはWBSを録画します。WBSは月曜日から金曜日にかけて毎日放送されているので、そのすべてを録画してチェックするのです。とは言うものの、WBSはおよそ1時間ある番組です。月曜日から金曜日までの5日分をそのまま見ようと思うと、5時間を要することになります。 著者はいつもテレビ番組を調査する際、「早送り」でチェックしています。音も出ないくらいのスピードで、「コーナータイトルや絵」だけを見ています。その際、「コーナー名」「出演者・企業」「企画内容」を簡単にメモしておきます。 こうすることで、新聞の例と同様、曜日ごとのコーナーが把握でき、どのような人が取り上げられているのか、どのような企画なら取材の獲得ができそうか、目星がつけられます。 著者は毎日番組を録画し、録っておいたすべての番組を土曜日と日曜日の午前中に早送りで確認しています。時間にすると、およそ3~4時間です。音の出ないテレビにかじりつく姿は家族に不審がられますが、情報のストックはいくらあっても足りないほどです。 テレビ局への効果的なアプローチ テレビ局も新聞と同様、Web上でプレスリリースの受付フォームを開設しているケースがあります。 また、番組担当者に直接電話をかければ、意外にもプロデューサーやディレクターとダイレクトにつながることもあります。電話番号は、各局のHPや『広報・マスコミハンドブック PR手帳』(日本パブリックリレーションズ協会)に記載されています。