シトロエンDSをオマージュした「空飛ぶDS」がDSオートモビルのフラッグシップEVになる!? ハイドロニューマチックサスペンションも採用か?
DSオートモビルは2023年4月に「空飛ぶ車DS」のスケッチを公開したが、「空を飛ばない」フラッグシップEVとして実車を開発中であることがわかった。ステランティスの最新バッテリーパックを採用する最初のモデルになり、700 km(435 マイル)以上の航続距離を確かなものにする。量産型ではステランティスグループの最新アーキテクチャを採用し、洗練されたサスペンションセットアップにより、エキサイティングなモデルになる予定だ。2023年に公開されたスケッチは、1965年の映画『ファントマ 電光石火』に登場した空飛ぶシトロエン「DS」を現代風にアレンジしたものだ。 新型フラッグシップEVは、1950年代のシトロエンDSにインスピレーションを得たモデルになるといい、CEOのオリヴィエ・フランソワ氏は「フラッグシップDSは大きく、高価で、素晴らしいものでなければならない」と語っている。 DSはシトロエンとの袂を分かって以来、その製品のプレミアムなステータスにふさわしい独自のスタイリング アイデンティティの確立に努めてきた。現在はその存在感を高めるために、象徴的なシトロエンDSを次期フラッグシップEVのモチーフとして注目しており、ラインナップ全体にそのデザイン要素を徐々に統合する計画を立てているのだ。 フランソワ氏は「自動車の歴史の中で、空気力学が極めて優れているために象徴的な存在となった車がいくつかあります」と語り「英国にはジャガーEタイプがあるかもしれませんが、60年代と70年代のDS モデルはまさにそれでした。DSは誰もが愛し、誰もが覚えている象徴的なデザインを持っていました」とイギリス『Auto Express』誌に語ったという。 量産型では、ステランティスグループの最新アーキテクチャを採用、洗練されたサスペンションセットアップを獲得し、可能な限りエキサイティングなものにする予定だ。さらにフランソワ氏は、ステランティスの最新バッテリーパックを最初に採用し、700 km(435マイル)以上の航続距離が約束されていると述べた。これはおそらく、プジョー「E-3008」に最近導入された98 kWhバッテリーを積むということだろう。 さらに注目は、CEOがブランド固有のシャーシセットアップを示唆したことだ。彼は、初代DSやその後のシトロエンセダンに搭載されているハイドロニューマチックサスペンションの車高調整機能についてまで言及している。ステランティスがニッチブランドに多額の研究開発投資を行うかどうかは不明だが、快適性と乗り心地の向上に重点を置いた、先進的なアクティブサスペンションシステムを通じて同様の機能を実現できる可能性がありそうだ。 この新型フラッグシップEVは、2024年から2026年の間にデビューが計画されている8台のモデルのうちの1台になると予想され、発売のタイミングとしては、2025年のシトロエンDS生誕70周年に合わせて登場することが期待できるという。
APOLLO