金子祐樹（右）／松友美佐紀（BIPROGY）

日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権（東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ）。大会3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。 【全日本総合バドミントン2023】混合ダブルス・トーナメント表＜随時更新＞ 【混合ダブルス】 大会3日目、朝一番に始まった混合ダブルス。日本A代表3ペアが安定したプレーを見せた。 第1コートに入ったのは金子祐樹／松友美佐紀（BIPROGY）。前日、「試合の入りは難しい」と松友が話していたように、序盤は荒井大輝／佐藤萌（レゾナック）にリードを許す。しかし、そこは世界を相手に戦う二人。松友が柔らかくシャトルをさばき、クロス奥のあいたスペースに金子がシャトルを送り込み、スピードだけではないラリーも披露。決めにいくところは、女子や二人の間に的確に打ち込み、自分たちのペースをつかんでいく。第1ゲームを21-16で奪うと、コートの風にも慣れた第2ゲームは21-10。30分足らずで試合を終えた。 金子／松友の少し前に試合を終えたのが、山下恭平／篠谷菜留（NTT東日本）。同チームの仁平澄也／上杉杏（NTT東日本）が相手でやりづらさがあったのか、「出だしで崩れてしまった」と二人。序盤はリードを許すが、スピードを上げて自分たちのペースをつかむと、一気に逆転して21-15。長身の仁平とラケットワークが巧みな上杉のペアも食い下がったが、第2ゲームは21-9でゲームオーバー。「遠征で多くの大会を回ってきた。それを自信に変えて頑張っていきます」と山下が言えば、「今までやってきたことが、自分たちにはある」と手応えを口にした篠谷。28日の準々決勝では、日本B代表の西大輝（龍谷大）／佐藤灯（ACT SAIKYO）の挑戦を受ける。 世界ランクで2ペアの上をいく緑川大輝（NTT東日本）／齋藤夏（ACT SAIKYO）は、竹内宏気／内山真希（丸杉）に2-0で勝利。二人にとって、埼玉栄高校の先輩にあたる竹内に対し、「竹内先輩は何をやってくるかわからない感じがやりづらい」（緑川）と、こちらも序盤はリードされる展開。それでも、二人で崩す、二人で点を取るという、混合ダブルスでは特に大事なコンビネーションで得点を重ねた。第2ゲーム直前には二人で話し合う姿もあり、ペアの完成度を高めながら勝ち上がっている。準々決勝の相手は、ファイナルゲームを制してベスト8をつかみ取った、柴田一樹／尾﨑沙織（NTT東日本）。またしても、埼玉栄高の先輩にあたる二人との対決だ。