東邦 平成最後の春に 鉢巻き締めて優勝を! 志水副部長の母と姉、全54部員分を手作り /愛知
<第91回選抜高校野球> ◇ミシンで一枚一枚 書道で「堂々」の文字 東邦のセンバツ本番に向け、志水和史・野球部副部長(39)の母育美さん(68)と姉よしのさん(41)が、甲子園のアルプススタンドで部員らがつける鉢巻きを作っている。【高井瞳】 2人は5年ほど前、志水副部長から「何か甲子園の応援席を盛り上げるものを作ってほしい」と打診を受け、鉢巻きを作り始めた。裁縫が趣味という育美さんが部員54人全員分の鉢巻きを一枚一枚ミシンで縫い、書道師範のよしのさんが金色のインクでチームスローガン「堂々」の文字を書き込む。よしのさんは「甲子園の大舞台でものまれないような強い字を書くよう心がけています」と語り、育美さんは「一つの鉢巻きを縫うのに20分ほどかかる。でも、選手は自分の子どもみたいなもので楽しく作っています」と笑う。 御利益があるようにと、文字を書く金色のインクには学問の神様として知られる菅原道真をまつる上野天満宮(名古屋市千種区)の水を使う。完成したハチマキは2人で熱田神宮(同市熱田区)に参拝する際に持って行くという。2人は「この鉢巻きを締めて平成最後のセンバツを優勝で締めくくってほしい」と期待を込める。