【政策振り返り】和歌山2区は無所属・世耕弘成氏が”地域密着”で当選 自民党・二階伸康氏を破る 製造業&農林水産業の保護を掲げ
和歌山県第2区候補者・二階伸康氏の基礎情報
自民党から初出馬した二階伸康氏は、二階俊博元幹事長の三男として1978年に生まれました。現在46歳です。 和歌山県立日高高等学校を卒業しており、インターハイ、全国選抜大会に出場した強豪バスケットボール部の元主将という一面もあります。 青山学院大学法学部公法学科を卒業し、全日本空輸株式会社(ANA)に13年間勤務。父・俊博氏の公設第一秘書も10年務めました。 公約は地方重視のものになりました。「地方分散型社会」のビジョンを示し地方経済を守ること、食糧安全保障・食糧教育の強化と一次産業を守ることが挙げられました。 国土強靭化予算を守るために「半島強靭化」の明文化、祝日法を改正し新たな観光需要を創出することなどにも触れています。 今回は7万1114票を集めたものの、約3万票差で世耕氏に敗れ、比例復活もならず落選となりました。
二階伸康氏が掲げる一次産業の保護について
農林水産省によると、日本の⾷糧自給率は1965年度には73%あったものの年々落ち込み、現在は38%(カロリーベース)。これは先進国で1番低い数字です。 世界的な⼈⼝増加を受けて世界の穀物⽣産量が増加する一方で、地球温暖化の影響による異常気象で局所的な不作が発⽣するなど、世界的な⾷料⽣産の不安定化が問題となっています。 輸入に大部分を頼っている日本は地政学的リスクの影響も受けやすいため、食糧安全保障の強化が急速に進められています。海外依存の⾼い品⽬の国内⽣産拡⼤、農業⽣産資材の国内代替転換が推進されています。 また⼈⼝減少は農村で先⾏しており、基幹的農業従事者数は2000年から2023年にかけて半減し、約116万⼈です。高齢化も深刻です。 これから農業人口のさらなる減少に備え、スマート農業技術を始め、農業の⽣産性向上等に資する技術⾰新が進んでいます。
まとめ
和歌山県第2区から出馬した、無所属の世耕弘成氏、自民党の二階伸康氏の政策を比較しました。 他候補の公約も発表されていますので、気になる方はチェックしてみてください。
参考資料
・和歌山県「衆議院議員総選挙 候補者・名簿届出政党等情報」 ・経済産業省「2023年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)」 ・二階伸康氏公式ホームページ ・農林水産省「令和5年度 食料・農業・農村白書」
LIMO編集部