「通常5980円」の化粧品が「定期購入なら1980円」です。お得…ですよね?
「通常5980円」の化粧品が「定期購入なら1980円」になると聞くと、お得に感じる人は多いのではないでしょうか。確かに、一見するとお得に感じますが、場合によっては結果的に高くついたり、トラブルに発展したりする可能性がある点に注意が必要です。 本記事では、定期購入で起こりやすいトラブルや、注意すべきポイントなどについて解説します。
定期購入で起こりやすいトラブルとは
「通常5980円」の化粧品が「定期購入なら1980円」になるといった案内を見ると、お得に感じてついつい定期購入を申し込んでしまう人もいるでしょう。 独立行政法人国民生活センターが2021年6月に公表した注意喚起によると、通信販売での健康食品、化粧品、飲料の「定期購入」のトラブルが10~20歳代の若者にも増えていると記載されています。 全国の消費生活センターでも、定期購入に関する相談が多数寄せられており、定期購入を申し込む際は十分注意しなくてはいけないことが伺えるでしょう。 定期購入で起こりやすいトラブルの例としては、お試しで1回だけ購入できると思って申し込んだにもかかわらず、実際は最低購入回数が定められているなど、複数回の購入が条件になっているケースが挙げられます。 そのような場合は、初回は安くても2回目以降は通常料金になる可能性もあり、結果的に想定していた金額よりも高いお金を払わざるを得なくなる場合があるのです。 サイトによっては、申し込みの最終画面で初回分の価格のみ記載されて、支払総額は記載されていなかったり、記載されていても分かりにくい表示になっていたりする悪質なケースもある点に気を付けなくてはいけません。 定期購入については、自分で商品を選び、取引条件に納得して申し込んだと見なされるため、無条件で契約を解除できるクーリングオフ制度が設けられていません。そのため、複数回の契約が必要なことを知らなかったといった理由では、契約キャンセルができない場合がほとんどである点に注意が必要です。