[MOM4828]尚志GK古川昌和(1年)_試合中から迫力を重視し、PK戦で1本ストップ。目標は「父超え」
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [9.15 NBチャンピオンシップU-16決勝T1回戦 横浜創英高 0-0(PK3-4)尚志高 時之栖うさぎ島G] 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 尚志高(福島)は前回の「ニューバランスカップU-16」準々決勝でPK戦敗退。選手権は2018年度大会以降に出場した4大会連続でPK戦の末に敗れている。決してPK戦を得意としているチームではないが、この試合ではゴール前での迫力を大事にするGK古川昌和(1年=多摩大目黒中出身)が2人目をストップ。その迫力によって5人目のシュートも外させ、勝利の立て役者となった。 古川は元々PKを得意とし、今夏の北アイルランド遠征でも試合中のPKを止めている。昨年まで鹿島でプレーしていたGKクォン・スンテの「迫力が凄い」と憧れ、目標に。古川は身長179cmと特別なサイズこそないものの、「試合中も相手に(プレッシャーを)掛けれるようにっていうのは毎回心がけています」という迫力と的確なセービングで白星を引き寄せた。 東京の多摩大目黒中からトレーニングのレベル、先輩たちの存在、環境に惹かれて尚志へ進学。高校進学からの半年間でウェートトレーニングを重ねたこともあり、ハイボールの攻防では抜群の強さを見せている。飛距離の出るキックも魅力。課題のビルドアップやリスク管理の声などを改善し、トップチームでの出場チャンスを目指している。 古川は小学2年生からGK。「お父さんを見て、サッカーをやりたいと思いました」というように、父・古川昌明氏(現清水GKコーチ)の存在が大きいという。父はJリーグ創世記に鹿島の守護神として活躍。現役引退後は川崎F、鹿島、いわき、そして清水のGKコーチを務めてきた。 「現役の試合はビデオでしか見たことないんですけど、やっぱり小柄な中でも結構ジャンプ力とか活かしていたと思うし、あとはやっぱり今でもコーチをやっていて、メンタルだったり学ばせてもらっています」と古川。自分の動画を送り、電話でポジショニングのアドバイスをもらうなど、成長を後押ししてもらっている。 父の存在は、「目標ではあるんですけど、父を超えてもっと上に行きたいと思っています」。そのために、1年時から尚志のトップチームに関わり、1日でも早く守護神の座を掴む意気込みだ。そして、「2年、3年ってなった時に、プレミア、 インターハイ、選手権全部で優勝できるようなチームをみんなで作り上げていきたい」。そのゴールを守り抜き、父に近づく。
【関連記事】
- [NBチャンピオンシップU-16]尚志がPK戦で横浜創英を下し、準々決勝進出!来年、再来年の飛躍のために“全国大会級のU-16大会”で自信を掴む
- [MOM4827]青森山田DF松田秀愛(1年)_目標は2冠メンバーのOB。万能型DFが要所を封じ、無失点
- [MOM4826]昌平MF田島鳳人(1年)_尊敬する先輩MFのように。ドリブル駆使したゲームメークと回収力で快勝へ導く
- [MOM4825]U-17日本代表DF林駿佑(川崎F U-18、2年)_代表デビュー戦でチームを統率。声と粘り強い対応で無失点勝利
- [MOM4824]流経大柏DF堀川由幹(3年)_異彩を放つ11番の左サイドバックが「奥を見る目」で証明した進化の証