「マリークヮント」がスキンケアラインをリニューアル “幸せホルモン”の産生を促進するシロツメクサエキスを配合
「“ナチュラル トリート”と“モイスチャー トリート”については、それぞれ20代と30代、ターゲットにしている層に届いていた印象だ。一方で店舗には、ファッションアイテムや化粧品を求めて10代後半~20代の若い層が多く訪れているので、リニューアルを通して、より若い層にもスキンケアの認知を広げていきたい」と続ける。
2025年はブランド誕生70周年
コロナ禍以降の商況について、「20年は全社の売上高が前年比20%減だった。21年には前年実績を上回るようになり同3%増、22年が同12%増、23年が同18%増と右肩上がりの成長をみせている。22年から23年にかけてBunkamura ザ・ミュージアムで開催した『マリー・クワント展』で認知度が上がったことが要因の1つと分析している」と話す。
現在ビューティでの売上高構成比はスキンケアが60%、カラーコスメが40%だという。「現状の構成比を維持しつつ、今後は売上高を成長させていくことを目指す。ブランドを象徴するデイジーマークを効果的に用いた商品開発を強化するほか、店頭でのカウンセリング販売を通して顧客とのタッチポイントを増やしたい。また、ファッションとビューティを展開している強みを生かし、トータルビューティの提案を強めていきたい」と展望を語った。冬には、20年ぶりに香水(全2種)の発売を予定しており、来年は70周年を記念して、カラーコスメを中心とする新商品の展開に注力する。