債券は上昇へ、年内利下げ観測で米金利低下-30年入札無難予想も支え
(ブルームバーグ): 4日の債券相場は上昇が予想されている。米国の経済指標が相次いで景気の減速を示し、年内利下げ観測の高まりから米長期金利が低下した流れを引き継ぐ。30年国債入札を無難に終えるとの見方も相場の支えとなりそうだ。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、上昇して始まった後は高値圏でのもみ合いを予想。30年国債入札については「前回入札の金利水準を上回っており、一定の投資家需要が期待されるほか、利回り曲線上やスワップ対比で買いやすく、無難に終えそうだ」とみている。一方、「国債買い入れ減額を巡る不透明から引き続き上値は抑えられそう」とも話した。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.065%~1.09%(3日は1.095%で終了)、先物中心限月9月物は142円55銭~142円80銭(同142円49銭)。
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先物夜間取引で9月物は3日の日中取引終値比20銭高の142円69銭で終えた。
30年債入札
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Hidenori Yamanaka