豪州、中銀金融政策委に新メンバー2人指名 政策の継続性重視
Stella Qiu [シドニー 16日 ロイター] - オーストラリアのチャーマーズ財務相は16日、豪準備銀行(中央銀行)金融政策委員会(MPC)の新メンバー2人を指名したと発表した。政策の継続性を確保するため、メンバーの大半は留任する。 議会では先月、RBA理事会をMPCとガバナンス委員会に分割する改革案が承認された。 MPCの新メンバーに指名されたのはベンディゴ・アンド・アデレード銀行のマーニー・ベイカー元最高経営責任者(CEO)と、RBAレビュー員会のメンバーだった経済学教授のレニー・フライ・マッキビン氏。2人は新設するガバナンス委員会に移るキャロル・シュワルツ、エラナ・ルービン両氏の後任となる。 チャーマーズ財務相はガバナンス委員会のメンバーとして、ジェニファー・ウェスタコット、デービッド・トーディ、ダニー・ギルバート、スワティ・デーブの各氏も指名した。 チャーマーズ氏は会見で「今回の人事により、両委員会の継続性が保たれる。RBA総裁は1つの委員会だけでなく、双方の委員会に継続性を持たせることを望んでいた」と述べた。 MPCは財務相が任命する外部メンバー6人と、RBAの正副総裁、財務次官からなる3人の「職権上の」メンバーで構成する。 新たなMPCメンバーは委員会で正式に投票することが推奨され、全体の投票結果が公表される。メンバーは公の場で講演することを選択する可能性がある。 MPCは来年3月にこうした問題を議論する。 ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、アンドリュー・ボーク氏は、MPCに最大6人の新メンバーが任命される可能性があったことを踏まえると、今回の人事はRBAの反応関数の高い継続性を支えることになると指摘。 「3月の新体制発足まで利下げの決定を先送りする可能性が低下する」とし、引き続き2月の利下げを予想していると述べた。