横浜港の夜景クルーズ船事故、海保が76歳船長を書類送検 10人けが
横浜港で1月、クルーズ船「サンタバルカ」が防波堤に衝突して乗客と乗員ら10人が負傷した事故で、横浜海上保安部は5日、業務上過失往来危険と業務上過失傷害の疑いで、船長の男性(76)を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。 【写真で見る】事故を起こした夜景クルーズ船「サンタバルカ」と損傷した船首 捜査関係者によると、書類送検容疑は1月25日午後8時15分ごろ、見張りが不十分な状態で旅客船を運航。横浜港北水堤に衝突し、乗客と乗員の計9人にけがを負わせた、としている。 事故は夜景クルーズから帰港する途中に発生。船は自力で岸に戻り、油の流出はなかった。 船長は神奈川新聞社の取材に「約60年航行してきた中で、私を育ててくれた先輩、後輩、お客さまに申し訳ない。一瞬の隙に事故を起こしてしまい、ご迷惑をおかけした」と話した。
神奈川新聞社