カンヌ映画祭 2024より、必見の10本を紹介 ― コッポラ、ランティモス最新作も!
5.『エミリア・ペレス』
パルムドールを受賞した『ディーパンの闘い』のジャック・オーディアール監督は、2018年のジェイク・ギレンホール主演作『ゴールデン・リバー』で英語作品デビュー。今回はメキシコを舞台にしたミュージカル・クライムコメディーで、その国際的な手腕を発揮している。 セレーナ・ゴメス、ゾーイ・サルダナ、エドガー・ラミレスが出演し、性別適合手術を望むカルテルのリーダーを助ける女性の姿を描く。元々はオペラとして構想されており、映画には仏歌手・カミーユが書下ろした楽曲も使用されている。
6.『マッドマックス:フュリオサ』
2016年のアカデミー賞で6冠に輝いたジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚。 本作では、反逆の戦士・フュリオサがマックスと出会う前の若き日々を振り返る。前作でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサ役をアニャ・テイラー=ジョイが受け継ぎ、クリス・ヘムズワースが共演している。
7.『憐れみの3章』
エマ・ストーンが、『女王陛下のお気に入り』と『哀れなるものたち』に続き、ギリシャ人監督ヨルゴス・ランティモスと3度目のタッグを組んだ新作。キャストには、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、ホン・チャウ、マーガレット・クアリーが名を連ねている。 本作は3部構成で、1話目は人生をコントロールしようとする男、2話目は、行方不明の妻が戻ってきたものの、別人のように感じてしまう警官、そして3話目は、偉大な精神的指導者となる人物を探す女性の姿を描く。
8.『メガロポリス』
フランシス・フォード・コッポラ監督が自費制作した13年ぶりの新作『メガロポリス(原題)』。出演は、アダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフほか。 1億2000万ドルの製作費がかけられた本作は、ローマ叙事詩のような寓話だと表現されている。舞台は現代のアメリカで、理想主義的に対立するリーダーたちが分裂した都市の未来と人類をめぐって争う。