<なにわ鳥目線>なんば駅付近の今昔 大阪タカシマヤ屋上にあった観覧車
今回の写真は、大阪市中央区難波の「南海ビルディング」付近。南海ビルディングといえば南海電鉄なんば駅に併設し、「大阪タカシマヤ」があることで知られる。この建物の工事を行った大林組の公式サイトの竣工(しゅんこう)作品一覧には1932年竣工と記されており、国の登録有形文化財にも指定されている。 【拡大写真付き】スイスホテル南海の裏側には「大阪球場」があった(いちばん下へスクロール)
1枚目の写真は、2004年5月に撮影したもの。そこで目につくのは、大阪タカシマヤ屋上遊園地にあった観覧車だ。筆者は40代だが、子どものころの記憶をたどると観覧車はすぐに1周できるかわいいものだったが、なんばの中心からの眺めは気分が良かった覚えがある。 その横にはテントの下にゲーム台やキャラクター遊具などが並んでいた。観覧車は現在、撤去されている。写真中央には、スイスホテル南海大阪や大阪府立体育会館(現・エディオンアリーナ大阪)も写っている。
2枚目の写真は、2017年10月に撮影したもので、1枚目の写真からはかなり引いた形となるが、スイスホテル南海大阪の横には、南海会館ビルの跡地で、今年9月に完成予定のビル「なんばスカイオ」の工事現場も写る。 同ホテル後方には緑が豊富な「なんばパークス」。写真左側(東側)には「通天閣」や「日本橋でんでんタウン」の看板が確認できる。 1枚目の写真は、筆者のパソコンに残されていたものだが、もし消していたらこの風景を忘れていたのかもしれない。同時に「こんなに変わるなら、街の風景をもっと撮っておけばよかった」と少し後悔もしてしまう。 (協力:小川航空)