『赤羽骨子のボディガード』威吹荒邦はラウール以外に考えられない!「想像を超えた」とプロデューサー絶賛
「1本の映画として仕上がった時、威吹荒邦役はラウールさん以外には絶対にできなかっただろうと改めて感じました。僕たちの想像を超えるぐらい、存在感はもちろん、お芝居も含めて、実写の世界観で荒邦を見事に作ってくださいました。他のキャストの方々も、ラウールさんがいることで世界観のトーンを掴めたり、それぞれの個性をぶつけられた感じがあると思っています。ラウールさんにこの映画を背負っていただけて、本当によかったです」
荒邦がボディガードとして守る幼なじみ・赤羽骨子を演じたのは、飛ぶ鳥を落とす勢いの出口夏希。タイトルを飾る絶対的ヒロインに相応しいと起用された出口は、加藤プロデューサーの期待以上に、キュートな骨子を体現してみせた。 「出口さんのクールで大人っぽい要素は他のメディアにも出ていたりするのですが、実際にお話ししてみると本当に明るい方で、周囲の空気を一気に変える天真爛漫さもあったり、この作品でもそういった彼女の魅力がすごく出ていると思います。出口さんが骨子のキャラクター性をより膨らませたことで、チャーミングで素敵な、みんなが本当に守ってあげたいと思えるヒロインが生まれました」
荒邦をはじめ、3年4組のクラスメイトたちによる多彩なアクションも映画の見どころだ。加藤プロデューサーは、アクションシーンの量が想像以上に増えたことを明かし、撮影を以下のように振り返った。
「撮影期間やキャストの人数といったさまざまな制約の中で、大変なこともありました。アクションを部分的に見せて、全体のお話を構築する選択肢もあったのですが、皆さんが念入りにアクション練習をしていて、かなり覚えが良かったこともあり、石川監督もアクションシーンを存分に撮れると思いはじめていました。脚本のト書きでも例えば、1行ぐらいしかない、3年4組のキャラクターが全員で戦っているというシーンも、石川監督の手腕でうまく膨らましていただき、全員で骨子を守っているような熱い戦いに仕上がっています」 年齢層や活躍するジャンルが異なるキャストたちが、役づくりやアクション練習に真摯に向き合い、3年4組のキャラクターを演じた本作。加藤プロデューサーは、「短い期間でしたが、役者さんたちが特殊なクラスみたいな感じで、1か月半の撮影を駆け抜けました。彼らの本当の青春を取り戻すといいますか、キラキラし和気あいあいとした雰囲気がそのまま撮影されている感じもあるので、1か月半を走り切った彼らの青春感が記録されていると思います」と明かし、「ストーリーやキャラクターはもちろん、役者さんたちが全力でやり切った姿も観ていただけるとわかると思いますので、ぜひその辺も楽しんでいただけたら嬉しいです」とアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)