レアル勢がバロンドール授賞式を欠席…ヴィニシウスの“落選”に不満、直前で渡航拒否か
現地時間28日に2024年のバロンドール受賞者が発表され、マンチェスター・シティに所属するスペイン代表MFロドリが選出された。 ロドリは昨シーズンのマンチェスター・シティでプレミアリーグとFIFAクラブワールドカップを制覇したほか、スペイン代表として臨んだ今夏のEURO2024では大会最優秀選手に選ばれる大活躍で3大会ぶり3度目の優勝に大きく貢献。レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールやイングランド代表MFジュード・ベリンガムらを抑え、“世界最高のサッカー選手”の座に輝いた。 28日にはパリで授賞式が開催されたものの、バロンドール最終候補に名を連ねていたヴィニシウス、ベリンガム、スペイン代表DFダニエル・カルバハルをはじめ、コパ・トロフィー(若手版バロンドール)にノミネートされていたトルコ代表MFアルダ・ギュレル、ヤシン・トロフィー(最優秀GK)にノミネートされていたウクライナ代表GKアンドリー・ルニンら“レアル・マドリード勢”は揃って欠席。カルロ・アンチェロッティ監督がヨハン・クライフ・トロフィー(最優秀監督)、フランス代表FWキリアン・エンバペがゲルト・ミュラー・トロフィー(最多得点賞)を受賞したものの登壇することはなかった。 スペイン紙『アス』が報じたところによると、レアル・マドリードは最有力候補と目されていたヴィニシウスがバロンドールを受賞しないことを知り、土壇場で授賞式の欠席を決断したとのこと。当初はクラブ関係者50人が搭乗するチャーター機でパリへ向かう予定だったが、「サッカー以外の利害関係によって受賞者が決まっている」との考えから、直前になってパリ行きのフライトをキャンセルしたようだ。 レアル・マドリードとしては、仮にヴィニシウスでなければ、2023-23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)および今夏のEURO2024優勝に大きく貢献したカルバハルがバロンドールを受賞すべきと考えていた模様。両選手とも受賞を逃した現状について、クラブ内部では「バロンドールと欧州サッカー連盟(UEFA)がレアル・マドリードを尊重していないことは明らかだ。我々はそのような場所にはいない」との議論がなされているようだ。『フランス・フットボール』およびUEFAが発表したバロンドールの順位では、ヴィニシウスが2位、カルバハルが4位となっている。 なお、授賞式欠席を主導したとも報じられているヴィニシウスは、ロドリのバロンドール受賞決定後に自身の公式X(@vinijr)を更新。「必要であれば10倍やるよ。彼らは準備ができていないんだ」と意味深なコメントを残している。
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