新幹線カラーかよッ!? 異色塗装の「F-16」戦闘機がデビュー、何がモチーフ? 来日の可能性も?
初飛行50周年の記念塗装機がデビュー
アメリカ空軍は2024年5月15日、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地において、F-16「ファイティングファルコン」戦闘機の初飛行50周年を祝した記念塗装機を発表しました。 【そっくり!?】F-16記念塗装機に激似カラー「トリコロールな空自F-2戦闘機」見る(写真) この記念塗装機は、F-16を使ってエアショーなどの公開イベントでアクロバット飛行や展示飛行を行う専門の部隊「F-16バイパー デモチーム」に配備されます。同様のチームは在日米空軍にも存在し、青森県の三沢基地において組織されていますが、このたび記念塗装機を発表したデモチームは、サウスカロライナ州のショウ空軍基地に所属するチームでアメリカ本土のエアショーを中心に活動しています。 F-16戦闘機の試作1号機(YF-16)が初飛行したのは1974年のことで、今回発表された記念塗装機は、50年前に初飛行したYF-16のカラーリングを再現しているのが特徴です。機体は、白を基調に赤と青が部分的に彩られ、戦闘機らしからぬ派手な外観となっています。どことなく新幹線を彷彿とさせるカラーリングかもしれません。 塗装作業はエドワーズ空軍基地で行われたそうですが、作業期間はなんと約8週間もかかったのだといいます。ただ、当時のYF-16とは違う部分もいくつかあり、たとえば機体先端のレドーム(レーダーを覆うカバー)はレーダー運用の制約にならないよう、塗装されていません。 また、垂直尾翼についても当時は試作機だったため「YF-16」と大きく書き込まれていましたが、その文字は「Y」を付けず、あえて量産機を示す「F-16」と書き換えられています。ほかにも、当時の開発メーカーだった「ジェネラル・ダイナミックス」の会社名についても、同社はすでにロッキード・マーチンに吸収されて存在しないため、当該部分はF-16バイパーデモチームが所属する部隊名「20TH FIGHTER WING(第20航空団)」にやはり書き換えられています。