大分放送

教育現場の熱中症対策として、大分県内の小中学校では全ての教室にエアコンが設置されていますが、体育館の整備は進んでいません。 【写真を見る】小中学校の体育館　ほとんどの市町村でエアコンなし　大分 今年4月に開校した大在東小学校。真新しい体育館を取材してみると、エアコンが右側に7台と左側に7台、計14台設置されています。 大在東小の体育館では、体育の授業や全校集会などで児童の熱中症を防ぐため、学校では6月中旬からエアコンの運用を開始。空調管理は職員室で行います。 （大在東小学校 武吉准史教頭）「子どもたちが活動するときに快適にできるメリットがある。体育館がエアコン付きというのは非常にいいと思うので広がってほしいと思う」 体育館は災害時に地域の避難所として活用されるケースがあるため、国は公立学校を対象にエアコンの整備を推奨しています。 OBSが大分県内全ての市町村教委に取材した結果、小中学校の体育館にエアコンを設置しているのは、大分市と別府市のみ。別府市は全ての小中学校に設置。大分市は大在東小と金池小の2校です。 ほかの市町村では予算の問題などがあり、整備が進んでいません。 大分市は、来年度中に全ての小中学校と義務教育学校の体育館にそれぞれ10台以上のエアコンを設置することにしています。 （大分市教委学校施設課 菊池充参事補）「体育館の構造は、日中窓を開けたとしても風の通りにくい環境です。エアコンを設置することで、熱中症など子どもの健康管理を徹底したい」 熱中症対策としてエアコンは有効な一方、維持管理費を含めたコストをどう賄うかが整備を進めるうえで課題の一つといえます。