羽咋にeスポーツチーム 市、設立へ「キャンプ」 人気ゲーム「ヴァロラント」プレーヤー募る
羽咋市はコンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」のクラブチーム設立に乗り出す。足がかりとして、来年1月にゲームの実力を高める「キャンプ」を実施し、プレーヤーの掘り起こしを図る。羽咋駅前の「ラクナはくい」はゲーム向けのパソコンやヘッドセットなどの環境が整い、チームの拠点にうってつけ。市は「eスポーツシティ」を掲げており、ゲームを通じた交流人口の拡大につなげる。 キャンプは北陸三県に住む16~22歳を対象に、人気PCゲーム「VALORANT(ヴァロラント)」で行う。来年1月5日まで参加者を募り、有名プレーヤーらによるオンラインでの指導を約1カ月間受ける。その後、2月9日にラクナはくいで練習の成果を示すイベントを開き、本格的なチーム設立につなげる。参加は無料。 ヴァロラントは、米ライアットゲームズが2020年に配信を始めた戦闘ゲームで、武器や特殊能力を駆使して5対5で戦う。全世界でプレーされており、月間ユーザー数は2千万人超とされる。 羽咋市はゲームを通じた交流人口の拡大を図るため、東証グロース上場のGLOE(グロー、東京)と連携し、eスポーツ普及に向けた取り組みを始めた。これまでにゲームの体験会や人気ゲーム「マインクラフト」を使ったプログラミング教室などを開催。今後は、大会の開催なども計画する。 7月にオープンしたラクナはくいは「eスポーツスタジオ」を設け、ゲーム向けのパソコンやヘッドセット、キーボード、ゲーミングチェアなどを備える。自宅で環境が整っていない人でも、ラクナでeスポーツに触れることができる。 市の担当者は「クラブチームの設立に向け、eスポーツの普及とコミュニティーづくりを支援したい」と話した。