モータージャーナリストの生方聡がボルボXC40リチャージ・アルティメット・シングル・モーターに乗って叫んだ本音がこれ!「ワインディング・ロードが待ち遠しいボルボ」
運転が楽しいボルボです!
BEVブランドへの転換を宣言しているボルボが日本市場においてクーペSUVのC40に続いて投入したXC40のBEVバージョン、XC40リチャージにモータージャーナリストの生方聡さんと桂伸一さんが試乗。その本音やいかに? 今年もやりました。大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗した「エンジン・ガイシャ大試乗会」。 【写真12枚】後輪駆動のボルボ! でも中身はスカンジナビアンテイスト満載で心地いいです! ◆「峠道が待ち遠しい」生方聡 ボルボといえばほんと20年くらい前までは安全だけどちょっと無骨なイメージが強かったが、それがいまや、安全性で業界をリードしながら、デザインも走りも洗練されたカッコいいブランドに変身。エントリー・モデルのXC40を見てもそれは明らかで、そのスタイリッシュな佇まいを眺めたり、スカンジナビアン・デザインの心地よい空間に包まれるだけで心が安らぎ、気持ちが軽くなっていくのは不思議である。 そんな、走らせなくても元気になれるXC40だが、ステアリング・ホイールを握るとこのクルマの楽しさは倍増する。 なかでもBEVのXC40リチャージはドライブが楽しいクルマに仕上がっている。前輪駆動やそれがベースの4WDばかりのボルボにあって、XC40リチャージ・シングル・モーターは後輪駆動を採用。 おかげで、ハンドリングはこれまで以上にすっきり軽快になり、また、加速時には418Nmの大トルクをリア・タイヤがしっかり受け止めるので、涼しい顔でアクセレレーターを踏みきれるのが頼もしいところだ。 SUVなのにワインディング・ロードが待ち遠しいボルボである。 ◆「スーパーカー乗りも声を上げる」桂 伸一 我が家にXC40が来て4年。車検を取り愛車として継続中なほど気に入ったのは、サイズ感とそれがPHEVだから。今日の試乗車はそのBEV版。ボルボはフルBEV化宣言をしていて、XC40は“変革期”のボルボを象徴する量販モデルである。BEVはツイン・モーターAWDとシングル・モーターFWDの2モデルで誕生した。 その後、2輪駆動はRWDの後輪駆動に変わる。ボルボは元々RWDの操縦安定性を主としたので原点回帰か。 乗り味として見ると違いは明確だ。我が家のPHEVはFWDだが、前輪を駆動する振動、衝撃、シミー等雑味がステアリング・ホイールを通して伝わる。 一方BEVのRWDはそれら雑味が伝わらず、路面からの反力はあるが基本的に滑らかで上質。駆動は後輪から押し出されるので身体はシートに優しく沈む。その滑らかな押し出しから、加速を強めるとスーパーカー乗りでもある会員様も思わず声を上げるほど瞬発力があるのがBEVの威力。 駆動方式はAWDが当然多様性は高いが、日常使いでもシングル・モーターのRWDで何の不都合もない。 写真=郡 大二郎(メイン)/茂呂幸正(サブ) (ENGINE2024年4月号)
ENGINE編集部
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