妻昭恵氏の大分旅行 安倍首相「知っていた」“3密ではない”と説明
新型コロナウイルスの感染が広がりつつあった3月中旬に、安倍晋三首相の妻昭恵氏が大分県に旅行していたと週刊文春に報じられたことについて、安倍首相は17日の衆院厚生労働委員会で「事前に本人から聞いていた」と述べ、報道内容を基本的に認めた。 【国会中継】妻昭恵氏の大分旅行 安倍首相「事前に聞いていた」
不要不急の外出自粛要請よりも「前」
週刊文春の報道によると、昭恵氏は3月中旬に大分県に旅行し、15日に同県宇佐市の「宇佐神宮」を参拝していたという。 3月15日といえば、新型コロナウイルスに対応できるよう改正された新型インフルエンザ等特別措置法(特措法)が施行された翌日。安倍首相も14日に記者会見し、世界保健機関(WHO)がパンデミック宣言した新型コロナウイルスの感染状況や、特措法改正によって可能になった「緊急事態宣言」発令の可能性などについて説明していた。 安倍首相は「大分訪問を知っていたか」との質問に対し、「妻によれば、3月15日にご指摘の大分県の神社を参拝した。報道された団体のツアーに参加したものではなく、参拝のみ合流した」と説明。「大分訪問や神社参拝は事前に本人より聞いていた。『3密』にならないように気をつけてと(昭恵氏に)言った」と述べた。 ただ大分旅行の時期は、東京都の小池百合子知事が週末の外出自粛を要請した3月25日や、自身が不要不急の外出自粛を会見で呼びかけた3月28日よりも「前」の出来事であると強調。「そのときとフェーズが変わっている。いまは不要不急の外出をするべきではない」と述べた。 さらに「神社の参拝は『密閉』ではない」として、感染リスクが最も高まる「3密」の状況ではなかったとの認識を示した。 国民民主党の岡本充功衆院議員への答弁。