与論島製糖 8期連続の年内操業 大雨で施設浸水も予定通りに 生産量2万2250㌧見込む 鹿児島県
【鹿児島県・沖永良部】与論島製糖㈱与論事業所(中野貴志所長)の2024~25年期の製糖が16日、スタートした。先月の記録的大雨で施設が浸水被害を受けたが、当初の計画通り操業を開始。生産量は2万2250㌧(前期実績1万9597㌧)、単収5503㌔(前期実績4834㌔)を見込んでいる。 年内操業は8期連続。今期の収穫面積は404㌶(同405㌶)。生育状況について同事業所は「梅雨明けから干ばつが続いたが、9月以降は回復し、前年より良好だ」とした。 同日、関係者ら約50人が参加して安全祈願祭と製糖開始式を実施。同町の田畑克夫町長が、今期の安全操業を願い、ベルトコンベアーのスイッチを押した。 開始式で中野所長は「年内操業できたのはみなさんのおかげ。地域住民の安全に十分注意して、無事故で操業終了を迎えたい」とあいさつ。田畑町長は「先月の豪雨災害の影響で年内操業ができるのか大変心配していた。関係者の努力で操業を開始できたことに感謝したい」と話した。最後に、がんばろう三唱で気勢を上げた。 年内の搬入受け入れは26日まで。年明けは1月7日から再開、操業終了は3月18日を予定している。