東日本大震災から5000日、石巻で追悼の明かり…妹夫婦亡くした女性「忘れることない」
東日本大震災の発生から17日で5000日となるのを前に、宮城県石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園で16日、キャンドルやLED計1000個に明かりがともされ、遺族らが犠牲者を悼んだ。
津波で大きな被害が出た石巻市では、死者・行方不明者が3970人に上った。追悼の催しは、被災者を励ます「がんばろう!石巻」と入った看板を制作した男性(53)ら有志が、「津波の記憶を次の世代に伝えたい」と、震災から1000日などの節目に営んできた。
震災直後、たき火で命をつないだ被災者がいたことから、今回は参加者がたき火を囲み、当時の体験などを語り合った。隣接する女川町の妹夫婦を津波で亡くした石巻市の女性(81)は「当時の出来事や景色をふと思い出すこともある。つらいけれど、忘れることはない」と話した。