クリスマスのホグワーツの大広間を体感できる!東京のハリポタ施設のため「オリジナルと全く同じに復元」
完全な再現はどのようにして達成されるのか?「わたしの記憶力はひどいものです」と笑うボハナいわく、まずはワーナー・ブラザースのアーカイブにあるもの全てを参考にし、実物をスキャン。デジタルのパターンを作った上で型に成型し、組み立てていくのだという。何より大切なのは「全く同じに見せる」ことであり、基本的には素材、工程も全て同じに。素材、工程を変えるのは、全く同じに見せながら耐久性を高める場合に限られる。映画用の小道具は一度使えばそれで終了。耐久性については重視されていないからだ。
例えば、ツリー用の星の飾りは映画ではボール紙で作られていたが、気温の上下や湿気・乾燥などで簡単に塗装が剥がれてしまう。耐久性を高めるために、プラスチック製に変えた。しかし、金の塗装は手作業でオリジナルと同様に行われる。この日も職人が金箔を張り付けてはハケで払い、ニュアンスのあるきらめきを生み出していっていた。ボハナは「オリジナルは金を均等に塗ったのではなく、飛び散らせたかのような感じでした。だからこそたくさん置いてあると、キラキラして見えるのです」と秘密を明かした。 そうしてクリスマスのホグワーツの大広間を再現するために3か月かけて作られたのは、ツリー装飾用の金のヤマウズラ230個、三日月230個、星250個、ツリーの上を飛んで回る魔女8体、サイズが異なる金色のトランクが合計57個、そしてポテト12皿、グリーンピース12皿、七面鳥12皿、ハム12皿、クリスマスケーキ8個、クリスマスプディング8個だ。その全てがコンテナに詰められて日本へ送られ、飾り付けられるのを待っている。(編集部・市川遥)