「早く同性婚認めて」同性婚訴訟・東京高裁判決に長崎県の同性カップルも喜びの声
東京高等裁判所が、同性同士の結婚を認めない今の民法などの規定は「憲法に違反する」との判断を示したことに対し、住民票の「続柄」について「男女の事実婚」と同じ扱いを求めたことが話題となった長崎県在住の同性カップルの一人、松浦慶太さんは喜びの声を上げており、「早く同性婚が認められる世の中になって欲しい」などとコメントしています。 【写真を見る】「早く同性婚認めて」同性婚訴訟・東京高裁判決に長崎県の同性カップルも喜びの声 今回の裁判は同性カップルら7人が、民法などの規定で「同性同士の結婚が認められていない」のは、婚姻の自由などを定めた憲法に違反するとして、国に賠償を求めているものです。 1審の東京地裁は「合憲」と判断し原告側の訴えを退けましたが、東京高裁は30日に言い渡した控訴審判決で、現在の規定について「性的指向によって法的な差別的取り扱いをするもの」として、「憲法違反」とする判断を示しました。 長崎県大村市で、同性カップルで暮らし、住民票の続柄について、男女の事実婚と同じ扱いを求めたことが国との論争を巻き起こし話題となった松浦慶太さんは「結果の速報を聞いた時にとても嬉しかった。当事者の主張が全面的に受け入れられたと感じ、満足しています」などとコメントしています。 一方で松浦さんは、「社会の理解も同性婚に70%以上が賛成をしていて、当然のことだとも思う。他の裁判でも同様の流れになっていくと思う」と憤りと今後への期待についても触れ、「私たちカップルも、雇用保険や社会保障の面で対象外になったり、金銭的にも不利益を被っている。政府はいつまでも先送りにせずに、当事者の不便さに寄り添い、早く同性婚を実現してほしい」とコメントしています。
長崎放送