QuizKnock山本祥彰がママタルトに聞く“大喜利のコツ”「知りすぎている大喜利プレーヤーはまだいないと思う」
QuizKnockがフリになる大喜利の必勝法
──ちなみに10月26日には、Quick JapanとWLUCKが主催する大喜利イベント『AUN~コンビ大喜利王決定戦~』の第8回大会も開催されます。ママタルトさんも出場しますが、コンビで行う『AUN』は通常の大喜利と違う難しさはありますか? 檜原 『AUN』はひとりで考えられるお題と、ふたりで答えを合わせてひとつの回答を出すお題とどっちもあると思うんですけど、やっぱりコンビで息を合わせなきゃいけないお題は難しいですよね。僕らは基本的にはフリを思いついたほうが先に答えを書いて、もうひとりがそれに合わせていくみたいなやり方をするんですけど。『AUN』はけっこう、ほかの大喜利大会に比べてもやることが多くて難しいよな。 大鶴 俺はもう……何も思い出せない。前の大会で『浦島太郎』に関するお題が出たことがあるんですけど、自分がまったく浦島太郎を知らなくて一答もできなかったことしか覚えてないですね。 檜原 あったな。『SLAM DUNK』とかなら読んだことないのもわかるけど、大鶴肥満、まさかの浦島太郎をまったく通ってなかったっていう(笑)。 山本 浦島太郎を通ってないっておもしろいな(笑)。 ──山本さんは、もしQuizKnockのメンバーとコンビ大喜利に挑戦するとしたら、誰とがいいですか? 山本 難しいけど、うーん……鶴崎(修功)さんかな。ふくら(ふくらP)さんとかはたぶんお笑い好きなんですよ。でもちょっとタイプが自分と似ているかもしれないとも思うので、まったく違うタイプの鶴崎さんとだったらいろんな答えが出せそうかも。鶴崎さん、何言ってもちょっとおもしろくなりそうだし。 檜原 たしかに鶴崎さんとやるのはおもしろそう。あとは、そうだな……大喜利の時間ってひとつのお題につき10分くらいあるじゃないですか。その時間を活かすのもありかもしれないですね。たとえば山本さんだったら、最初のうちにトンチンカンな答えを一度出してしまって、しばらく回答せずにまわりをじっくり観察するんですよ。で、5分とか経ったあたりで「そういうことか、すべて理解した……!」みたいな空気を放ちつつ、じっくり考えた答えを出す。これ、めちゃくちゃウケる可能性あると思います。 山本 あらかじめストーリーを作って、その上で答えるんですね。 檜原 QuizKnockのメンバーっていうのはもちろんみんな知ってるじゃないですか。でも自分は大喜利のことは全然わからないんです、みたいな空気で入っていって、そこから……。 山本 待ってください、これやっぱり公開しないでもらっていいですか。僕がどこかでこのやり方をマネしようと思ったら、全部バレちゃうんで(笑)。 大鶴 大喜利のハードルをかえって上げてしまったかもしれないな。 檜原 (笑)。でも、今はまだ、知識で圧倒してくるタイプの「知りすぎている」大喜利プレーヤーっていないと思うので、そういう人たちがもっと大喜利に出てくれたらどんどん強くなると思いますよ。 山本 なんでそんなものの名前まで知ってるんだよ、みたいなことですよね。 檜原 そうそう! それは見てみたいですね。めちゃくちゃおもしろそうだなと思います。