米地元紙はマエケン救援失敗を敗因に。「失敗が危機に」「彼は疲れていた」
同記事は、「前田は日本で218試合に登板したが、そのうちの217試合が先発登板だった」と、日本でもリリーフの経験がほぼ皆無であることを紹介。さらに「ドジャースでの最初の45度の登板でも、昨季のプレーオフでの3度の登板も、すべてが先発だった。しかしながら6月にあまりにも多くの先発を抱えていたドジャースは、前田を2度救援で使った。その結果は10月(のポストシーズンで)前田をもう一度救援として使おうと決めるのに十分なほど上手くいっていた」と、前田がポストシーズンで救援に回った経緯を説明した。 「ドジャースはプレーオフの最初の2ラウンドで前田を5度起用し、どの試合も1イニングずつ投げさせて彼は完璧だった。そしてワールドシリーズでは、彼の起用時間を思い切って延ばした。それも日曜日まではうまくいっていた。第2戦で、前田は1回3分の1を投げて安打は許したが無失点に抑えた。第3戦では2回3分の2を投げた。完璧に抑えたわけではなかったが、やはり無失点だった。彼のポストシーズンでの防御率は0.00だった。しかし第3戦で彼は42球を投げた」と、データを明らかにした上で、「救援として100%フレッシュの状態になることは難しい。なぜなら毎日準備しなければならないからだ」という前田にコメントを紹介。 「彼は疲れ切っていたのかも知れない。しかし誰もが今わかっていることは彼のポストシーズンの防御率がもはや0.00ではないということと、あと1敗でドジャースはワールドシリーズ敗退の危機にあることだ」という言葉で記事を締めくくった。 ドジャースは、最も信頼の出来るカーショーと、ポストシーズン中に、誰よりも計算できる救援という存在になっていた前田が打たれ王手をかけられた。ドジャースは崖っぷちの状況で本拠地に戻る。