「ずっと見てたい」 「非公式」だからこそ盛り上がる人気作のカップル(?)達
代表的な「ケンカップル」といえば?
マンガで描かれるさまざまなキャラクターの関係性のなかには、公式ではくっついていないものの、思わず胸がときめいて推したくなるキャラたちもいます。作中の描写から、さらにふたりの関係を考察するのも、マンガの醍醐味といえるでしょう。非公式ながらも、作中の様子から一部のファンに推される組み合わせには、どのような例があるのでしょうか・。 【画像】え…っ? 「実写化したら余計お似合いかも」 こちらが豪華すぎ、再現度高すぎな3次元の「神楽と沖田」です(4枚) いつもケンカばかりしている「ケンカップル」として有名なのが、『銀魂』に登場する「真選組一番隊隊長」の「沖田総悟」と、ヒロインの「神楽」です。ふたりは第3巻の第十七訓でお花見の場所を争ったときに、「叩いてかぶってジャンケンポン大会」で熾烈な戦いを繰り広げます。そのまま決着はつかず、それ以来ふたりは顔を合わせれば殴り合いのケンカが始まる仲になりました。 しかし、普段はケンカばかりでも、ふたりの絆を感じさせるエピソードはいくつもあります。例えば、「柳生一門」と戦う「柳生編」では、神楽が「柳生四天王」のひとり「西野掴」から攻撃を受けそうになったときに、「その娘やんなァ俺でィ」と沖田が助けに入りました。さらに、その後はおたがいのケガを補いながら、一応は共闘して相手を倒す姿が描かれています。 ほかにも、52巻四百六十五訓で犯罪の片棒を担がされた神楽が嫁の貰い手を心配していたところ、現れた沖田が「だったら俺がもらってやろーか」と、プロポーズまがいのセリフを発したこともありました。仕事で捜査に来ていた沖田はこの後に、「三食メシつき 質素だが静かな生活を送れるマイホームも用意してるぜ」「格子つきの」と続けていたのですが、このセリフにざわついたファンも多かったようです。 ケンカップルの代表例のようなふたりは、「ケンカばかりなのにいざというときは協力して一緒にいる姿が尊い」「ふたりの姿はずっと見ていても飽きないし、いつまでもケンカしていてほしい」と、ファンの胸をときめかせています。 また、沖田と神楽のようにケンカはしないものの、ドライな関係に見えて強い絆を感じさせるのが、『進撃の巨人』に登場する「リヴァイ」と「ハンジ」です。原作のハンジは性別不詳ですが、アニメでは朴璐美さんが声を当て、実写映画で石原さとみさんが演じたほか、原作5巻の嘘予告でスカートを履いていることから、女性説が有力視されています。 リヴァイはハンジを「クソメガネ」と呼んでいたものの、おたがいを大切にしていることは作中の様子から十分に伝わってきます。 コミックス第16巻の64話でハンジが敵の手によって負傷させられたときには、真っ先にリヴァイが反応していました。反対に、第21巻の84話では「ミカサ」から刃を向けられたリヴァイを、ハンジが助けています。どちらか一方がピンチに陥ったとき、真っ先に反応する姿や助けに入る姿から、おたがいにかけがえのない存在だと思っていることが伝わってきました。 また、『進撃の巨人』はしばしば対比によって関係性が隠喩されており、リヴァイとハンジもほかのキャラの関係性と対比されているシーンが見受けられます。第31巻の126話では手立てがなくなったハンジが負傷するリヴァイへ向けて、「いっそ二人でここ(森)で暮らそうか」ともらしました。一方、第34巻の138話では、「もしも」の場合のパラレルワールドなのか、ミカサの夢なのか諸説ありますが、森の山小屋で暮らす「エレン」とミカサが描かれました。 この対比は一方が公式カップリングのエレンとミカサということもあり、ファンのなかでも「エレミカ(エレン×ミカサ)の、時空の支流のような山小屋での日々の切なさと美しさを思いつつ、リヴァハン(リヴァイ×ハンジ)のあの森には支流はなくて、ただお互いの脳裏に一瞬だけよぎった『二人でここで暮らそうか』だったのかな」「山小屋のシーンは、リヴァハンがもし逃げたらこんな感じなんだろうかと妄想が湧き上がる」と、リヴァイとハンジの関係を考察、妄想する要素のひとつとなっているようです。 そんなふたりの関係性に関しては、「おたがいに大切で居心地よくて仲良しで信頼しあってる姿が尊い」「兵士としての矜持を優先しながらおがいを大切に思っているのが最高」と、完結後もファンから推す声があがっています。