井上浩樹も井上尚弥・拓真と一緒に深夜のコンビニでカップラーメン 東京ドーム大会の裏側を明かす
――試合後、拓真選手とどんな会話をしましたか? 「『(石田の)ジャブがけっこう重かった』といった話はしましたけど、その日の話題は、すべて尚弥さんに持っていかれましたね(笑)。それほどインパクトが強すぎましたよ」 ――バンタム級の4本のベルトは、日本人選手がひとつずつ持っている状態になりました(WBA:井上拓真、WBC:中谷潤人、WBO:武居由樹、IBF:西田凌佑)。 「今後どうなるか、僕もすごく楽しみでです。トーナメントみたいなものをやるとしても、武居と拓真は同じジムですからね。それぞれがどう動くのか......注目です」 ――ところで、ここしばらく禁止していたという尚弥選手、拓真選手と一緒に試合後に食べるカップラーメンを、東京ドーム大会後に解禁したそうですね? 「そうですね(笑)。今回はふたりとカップラーメンを食べました。急遽3人で、コンビニに集まって(笑)。夜中の駐車場で食べましたよ」 ――すごい光景ですね、周りの人は驚きませんでしたか? 「全然人がいない時間だったので、誰にも気づかれませんでした。懐かしさも感じつつ、ふたりの勝利を祝いながらの一杯は最高の味でしたね」 【プロフィール】■井上浩樹(いのうえ・こうき) 1992年5月11日生まれ、神奈川県座間市出身。身長178cm。いとこの井上尚弥・拓真と共に、2人の父である真吾さんの指導で小3からボクシングを始める。アマチュア戦績は130戦112勝(60KO)18敗で通算5冠。2015年12月に大橋ジムでプロデビュー。2019年4月に日本スーパーライト級王座、同年12月にWBOアジアパシフィック同級王座を獲得。2020年7月に日本同級タイトル戦で7回負傷TKO負けを喫し、引退を表明したが、2023年2月、約2年7カ月ぶりに復帰。8月、WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦に勝利。2024年2月22日に、東京・後楽園ホールで、東洋太平洋同級王者・永田大士との王座統一戦に敗れた。19戦17勝(14KO)2敗。左ボクサーファイター。アニメやゲームが好きで、自他ともに認める「オタクボクサー」。
篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro